メッシ MDインタビュー 2020.07
第37節オサスナ戦に敗北したバルサ。結果として、マドリーにラ・リーガのタイトルを明け渡した。
今季はすでに
・スーペルコパ(vs.アトレティコ)
・国王杯(vs.アスレティック)
の国内三つのタイトルを落としている為、来月に控えるチャンピオンズリーグ(Cl)を勝ち抜かねば、今季は無冠に終わることとなる。
こんな状況の中、メッシがオサスナ戦後の取材に対し、現在、そして今後のバルサについて率直な思いを口にした。
【インタビューに答えるメッシ】
メッシ🗣
このようにシーズンを終わらせたくなかったが、どのように終わったのかは結果に示されている。
我々は非常に不安定で、弱く、インテンシティに欠けたチームだった…多くのポイントを失い、そして今日の試合は今シーズンを要約するような内容だった。
我々は自己批判をしなければならない。それは各選手のことではなく、全体的にだ。我々はバルサというチームであり、全て(の試合に)勝たねばならなかった。
マドリーはやるべき仕事をこなしたが、我々は勝ち点を落とすことで彼らの優勝を手助けしてしまった。
少し前に、こんなプレー内容ではチャンピオンズリーグを戦い抜くことができないと言ったが、結局はリーグ戦も勝てなかった。
※少し前、というのは恐らく2月のMDの取材に対する回答です。そこも翻訳してある記事がありますので、合わせて読むとメッシの心情が少し分かるかもしれません。
メッシ 2020 2/20 MDインタビュー
もしチャンピオンズリーグを制したいならば、我々は多くのことを変える必要がある。こんな試合内容を続けていたら、ナポリには負けてしまうだろう。
そして、チームが試みようとした事が出来なかったという感覚を、多くのゲームにおいて残してきてしまった。
1月以来に我々が経験してきた事は、全て非常に悪いものだった。本当に我々は多くのことを変えなければいけない。
ローマ戦、リヴァプール戦…と我々はファンに対して何も与えることが出来ていない。こんな事では、ファン達が忍耐力を使い果たしてしまうのも当たり前。
〈感想・考察〉
敗戦してすぐの試合後のインタビューであったこともあり、メッシの考える現在の状況が赤裸々に語られた内容となった。
そんな中で、気になる箇所が。
1月以来に我々が経験してきた事は、全て非常に悪いものだった。本当に我々は多くのことを変えなければいけない。
1月とはバルベルデが解任され、セティエンが新監督として就任した頃。メッシが発言した「1月以降」とは、恐らくこの事と見て間違いないだろう。
リーグ戦の中断明けには、メッシら重鎮とセティエン、及び彼の右腕であるサラビアコーチとの確執も報じられた。報じられたというよりは、試合中のクーリングブレイクの様子を見るに、明らかであった。
【報道後に見せたサラビアとメッシの姿】
そこからのチームの悪く、嫌な、重々しい雰囲気は、無観客試合という雑音のないピッチから、画面越しの我々にまで伝わってくるほどのものだった。
更にここに‘フロントの圧力’によるアルトゥールの移籍、勝ち点を取りこぼす試合、敗北の雰囲気を感じさせないマドリーと、様々に良くない事が重なり続け、一層バルサ内の空気は重たくなっていった。
ここ数年で最悪の状況、果たしてバルサの行先は…