としクレバルサ日記

どうも、いつもお世話になっております。としクレです。Twitterでは書ききれないことや、毎回の試合の感想や選手への批評、移籍市場の動きのまとめなどを、自分のメモ兼皆さんとの情報共有を目的としてここにて発信していきたいと思います。よろしくお願いします。 

レオ・メッシ MDインタビュー翻訳

スペイン紙ムンド・デポルティーボの独占取材にメッシが回答。リーガとチャンピオンズリーグでのバルサの可能性についてや、激震のマンチェスター シティについても言及。

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以下にインタビューの内容を箇条書きでまとめましたので、参考にしていただけたら幸いです。

 

「ロザリオ(出身地)も恋しいが、バルセロナが大好きで、ここには長く住んでいるし、家のように感じている。退団することは考えられない。

 

・リーガとCLを優勝することは出来ますか?

「まだ分からない。しかし今年は多くの勝ち点を失った。我々はシーズンの最後まで2つのコンペティションを戦う。それまで終わらない。クラシコの後、どうなるか。非常に大切な試合がある。きつくなるであろうアウェイゲームもある。レアル・マドリードは先日セルタに対してホームで勝ち点を落とした。それは我々バルサにも起きうること。このリーグは非常に競争が激しいし、我々はそこにいる。そしてCLを獲得する為には改善を続けなければいけないのは事実。なぜなら現時点でCLを取るには不十分だと思うからだ。」

 

どんなことが不十分ですか?

「ゲーム内でより慎重になり、試合の流れを早く掴み、練習で重ねていることを出来るだけ早く試合にて実践し、信頼度を上げ、我々が犯してきた愚かな過ちを2度と起こさないようにする。ローマやリヴァプールで我々に起きたことを省みる。負けて試合が終了した時に初めて何が起きたかが分かる…するとCLでは全ての人やデータが我々を非難する。我々はビックイヤーを掲げるために100%の力を尽くす必要がある。

 

・ローマとリヴァプールで起きたことについて説明はありますか?

「真実は、特にリヴァプールについては話すことはない。ローマのようなことは時に起きてしまうが、驚いたことにそれは翌年再び起きた。2つのことは似ているようだが、説明するのは困難だ。」

 

クラシコについて

「勝利を収めれば自信になる。ここで先に進み、勝ち点で優位に立てることが出来る。重要な転換点になる試合。f:id:toshicule:20200220145253j:image

 

CLが再開され、ナポリと対戦します。ナポリのホームスタジアム、《サン・パオロ》についてどう思いますか?

「ずっと前からそのスタジアムに訪れてみたかった。どのようになるのか非常に楽しみ。そこでプレーするのは美しい思い出になるだろう。現地の人たちはサッカーに対して非常に情熱的で、私がそこでプレーしたらどうなるだろうと(過去に在籍したマラドーナに掛けて)夢見ていた。こんなことをラヴェッツィ(元アルゼンチン代表選手/過去ナポリにも在籍)から聞いた。」

 

リヴァプールにリベンジしたいですか?

まずはナポリ戦に集中します…」

 

・バルトメウのSNS問題https://barcamscd.hatenablog.com/entry/2020/02/17/231058について

「本当のことを言うと、少し驚いている。私はドバイへ旅行しているときにそれを聞き、全容を知った。バルトメウ会長は公式会見で話したのと同じことを我々選手にも伝えた。私はこのようなことが起きること自体がおかしな事だと思っているが、彼ら(バルトメウ側)はきちんと証拠があると言った。一連のことが真実かどうかが分かるためには、我々は待つ必要がある。現状ではこれ以上言及することは出来ない。ただ、私は少しそれは奇妙な話題なように見える。」

 

《公式会見で話された内容》

 

アトレティコマドリードがCLでリヴァプールに勝利を収めたことについて驚きましたか?

いいえ。2ラウンド制の大会では彼らは非常に強いし、今回それを再び示した。彼らは常に競争をする。」

 

 

アトレティコ・マドリード監督

ディエゴシメオネについて

「彼は素晴らしい仕事をしていると思う。選手は入れ替わり、チームは年々更新されているが、選手は自分のプレーに確信を持ってパフォーマンスを続け、上手くやっている。だからこそ毎年常に他チームと競争できるし、多くの長所がある。」

 

マンチェスター・シティが今後2年間CLに出場できなくなることについてどう思うか

「誰もこんなことになるとは思っていなかったので、ものすごい衝撃的。パリは罰金を払ったのか、それがどうなったかは分からない。あれだけお金を使った選手、チーム、クラブがあるのに、CLに出場しないというのは奇妙なことだ。」

 

マンチェスターシティの選手を獲得する?

アグエロ?笑 それは分からない。けどもしシティがCLに参加出来ないなら、多くのプレイヤーが去る出口を探しているかもしれない。2年間CLに出られないと言うのは勿体ないこと。」

 

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・偉大なライバルチームは?

「全てのチームが複雑で困難。パリはドルトムントのホームでプレイして敗れ、リヴァプールアトレティコのホームで敗れた。それと同様に、リヴァプールユヴェントス、パリ、マドリードが今の所強いチーム。

 

クリスティアーノ・ロナウドのパフォーマンスについてどう思いますか?

「彼が得点し続けるのは普通のことで、彼は略奪的なストライカーであり、得点するのが大好き。そしてストライカーとして多くの良いものを持っている。

 

ロナウドと共にプレーするとしたら、あなたは彼にパスを出しますか?

「はい笑。」

 

シーズン終わりまでに叶えたい願い

「我々が1月からここまで練習してきたことをより良く実践し、成長出来るようにしたい。チームは現在進行中。我慢して、この状況を変えられることを祈っている。

 

ローレウス賞の受賞について

チームアスリートとして最初に受賞することが出来たと言うのが印象的だった。本当は式典に参加したかったのだが、受賞の知らせが少し遅かったので、都合を合わせられなかった。」

 

6度目のバロンドールを獲得した時、あなたは引退が近いと言いました。まだそれまでは時間が残っていますよね…?

「今ゴール数はそこまで多くないが、身体的なレベルでは昨年よりもとても良いと感じている。

 

・40歳まで続けますか?

「どうだろう…どうかな…?笑」

 

 

以上でインタビューは終わりです🙂

一言一句正確かと言われればそうではありませんが、概要は掴めているかと思います。ここまでお読み頂きありがとうございました。

 

ネイマールについて言及

Rioさんのツイートを引用させて頂きます🙇‍♂️

 

 

 

 

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【MD】

🚨内部崩壊の音

 

突然飛び込んできたとんでもない報道。概要は下記にRioさんが紹介して下さったツイートを引用します。

 

 

簡単に言うと、バルセロナ会長のバルトメウが2017年頃から自身とフロントへの評価を高めるために、13 Ventures というSNS会社と契約し、ネット上でメッシやその妻アントネラ、ピケ、カルレスプジョル、シャビ、グアルディオラ…とクラブ関係者への批判を書き込ませていたというものです。

 

 

 

例えばこちら、アントネラさんへの批判が書かれた物です。記事ではアントネラさんを「メスライオン」と呼称し、メッシが契約延長をなかなかしなかったことについても批判の文面があったそうで。

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【アントネラさんへの誹謗】

 

まだまだ情報が足りず全ての真相は分かりませんが、この報道が真実ならばバルトメウの行動は言語道断です。

 

自らが選手を名指して批判するならまだしも、コソコソと裏で書き込み、ましてや選手だけでなくその家族にまで手を伸ばすとは…。有り得ません。

 

先日のアビダルの件と言い、最近のバルサはスポーツ面でない悪いニュースが多すぎます。バルトメウ会長の任期は2021年まででしたが、この一件で法的な訴えを起こされる可能性があるようで、早期撤退も有り得るでしょうか。いや、そうあって欲しい。

 

 

第24説 ヘタフェ戦 回顧・選手採点

2日前の試合ですが、ヘタフェ戦を振り返ってみようと思います。ホームということもあってあまり心配はしていませんでしたが、なんとか勝ててよかったです。ちなみに試合開始前の選手入場の際、選手たちがデンベレ のユニフォームを纏ってピッチに出てきました。チームとして彼の怪我を全面的にサポートするよ、という意思表示でしょう。デンベレも幸せ者ですね…笑。ほっこりしたシーンでした。

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【裏表逆に着用されたデンベレユニ】

 

スターティングメンバー・前半

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【スターティングメンバー】

現状のベストメンバーでキックオフ。前節までに比べてブスケツが非常に低い位置、ほとんどCBのところまで落ち、ポゼッションをしやすくしようという立ち上がり。対してヘタフェはバルサの各選手へマンマークで守備につき、テアシュテーゲンからの出しどころを潰していきます。そこでテアは前線のグリーズマンやメッシへの「楔のパス」を何本も入れます。この時のテアのパス技術も素晴らしかったですが、グリーズマンの中盤まで落ちてきてからサイドへと散らす動きは本当に上手でした。やはり頭の良い選手です。

 

試合開始直後から、ヘタフェの守備からの速攻に苦しみなかなか敵陣に迫れないバルサ。迎えた20分、LSBアルバがスプリントした際に内転筋を痛め、プレーの続行が出来なくなってしまいます。そこでアルバに変わってジュニオール・フィルポが投入。前節はなかなか厳しい出来だったので、この時は心配でした。

 

その直後、コーナーキックの流れからアラン・ニョムにネットを揺らされます。しかし彼は直前のプレーで、ウムティティへ肘打ちをしていることがVARの結果判明。ゴールは取り消しに。ヘタフェの監督ホセ・バルダラスは試合終了後、この時のゴールはファールなどなかったと主張していましたが、明らかなファールです。

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【ファールと判定されたシーン】

 

その後もヘタフェのプレスに苦しめられていましたが、34分、ウムティティが敵陣の高いところまで上がり、メッシへ横パス。メッシはワンタッチで目の前のDFの股を抜いてグリーズマンへパス。するとグリーズマンもワンタッチで浮かせ、ボールはGKの上をふわっと通り越してゴールネットへ。三本の非常に綺麗なダイレクトパスが繋がってゴールを奪いました。グリーズマンは、抜け出し方、シュート、共に上手かったです。

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【ゴールを決め喜ぶグリーズマン

 

これで流れをモノにしたバルサ39分、左サイドでボールを受けたジュニオール・フィルポは、敵陣深くに侵入。そのままグラウンダーのクロスを送ると、アンスーがスルー。最後はセルジロベルトが左足で押し込み追加点。セルジは先日お子さんが生まれたばかりだったので、バースデーゴールとなりました。

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【スコアは2-0に】

 

前半はその後もバルサペース。終了間際にはグリーズマン→メッシのヘディングというシーンもありましたが、相手GKのビックセーブ笑。最近のメッシは惜しいシュートを放つも敵GKの神セーブによって弾かれることが多いです笑。

 

後半

前半終わりのような展開が期待されたものの、ゴールチャンスをなかなか作り出せず。逆に66分、右サイドからのハイメ・マタのクロスに合わせたヘタフェFWアンヘルボレーシュート。テアは動くことも出来ずに失点。あっさりし過ぎていたゴールでしたが、ピケはもう少しアンヘルに寄せることができたかなと…。本当に簡単に打たせてしまいました。ちなみにアンヘルバルサが今冬及び現在も獲得を伺っているという選手です。

 

アンヘルのゴールで息を吹き返したヘタフェ。71分には、セットプレーの流れから決定的なシュートを打たれますが、ここはテアのパラドン。もし入っていたら、負けていたかもしれないような重要なシーンでした。

 

その後はいくつかチャンスを作り、74分にはグリーズマンにボールを押し込むだけの大チャンスが訪れたりもしましたが、決めきれず。ここで決めてくれていればもう少し楽に勝てたでしょうね笑。

 

最後まで不安な試合展開を披露しましたが、なんとか逃げ切り。勝ち点3をものにしました。本日(2月17日)レアル・マドリードがセルタに2ー2で引き分けたことにより、マドリードの勝ち点差はたったの「1」に。よって、クラシコで勝てば自力で首位奪還です。

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【セルタへレンタル中のラフィーニャ

 

最近の試合を見ていて感じたのが、「9番」は今の所無しでもいけるのではないかと。フレンキーやビダル、アルトゥールといった選手がゴール前へ飛び出していくことができれば、相手ゴールを十分に脅かすことが出来ます。ひょっとしたら、神出鬼没で飛び出す中盤の選手が多くいた方が、9番の動きよりも怖いのではないでしょうか。今後は中盤の選手たちの動きに注目です。


今回の収穫はなんといってもフィルポ。アルバが負傷した際は頭を抱えましたが、フィルポの出来に安心しました。やはり良い選手なので、胸を張ってプレーして欲しいですね。

 

以上で今回は終わりです。お読みいただきありがとうございました😊 最後に選手採点だけ載せておきます。

 

選手採点

 

満点は10点で、及第点は6点です。あくまでも個人的な感想。

 

・GK テアシュテーゲン 7点

いつものようにチームに貢献。直近の試合では彼の足元の技術がより一層際立っている。

 

・RSB セルジロベルト 8点

勝ち越し点となるゴールを記録。90分間走り続けた。

 

・CB ピケ 7点

失点時のアンヘルへの対応はいささか不十分だったが、概ね適当なパフォーマンスを披露。

 

・CB ウムティティ 7点

先制点の起点に。終始安定した守備を見せた。

 

・LSB アルバ 5点

今季3度目の負傷離脱。プレーもうまく出来ていない。Clナポリ戦とクラシコを欠場する模様。

 

・DMF ブスケツ 6点

いつもに増してポゼッションに貢献。ヘタフェの守備を掻い潜るのに黒子的な役割を果たした。

 

・CMF デヨング 6点

ヘタフェの猛烈なディフェンスにより、普段通りの持ち味は発揮できず。攻守両面でハードワーク。

 

・CMF アルトゥール 7点

久々のスタメンに名を連ねた。調子が戻ってきていることを示している。

 

・RWG メッシ 7点

今回もゴールは奪えなかったが、いつものようにアシストを記録。体のキレは問題ない。次節は休養することが期待される。

 

・CF グリーズマン  8点

貴重な先制点を記録。攻撃時のスイッチは彼から始まることも多かった。ポジティブな内容。

 

・LWG アンスー 6点

果敢にドリブルを仕掛けた。惜しいシュートも放った。経験値になる試合。

 

《交代選手》

・LSB ジャニオール・フィルポ 8点

バルサ加入後最高のパフォーマンス。2点目をアシスト。メッシとの連携は改善の余地あり。

 

・CMF ラキティッチ 5点

アルトゥールに変わって出場。リズムを掴めず、攻守両面でチームの足かせとなった。このままでは厳しい

 

・CMF ビダル 6点

試合を締めくくるために投入。

 

 

 

 

Philippe Coutinho Players file 1

フィリペ・コウチーニョ(27)

選手情報

生年月日: 1992年6月12日

身長/体重:172cm/68kg

出身:ブラジルリオデジャネイロ

ポジション:LWG/LMF

利き足:右足

 

経歴

2009-10 🇧🇷ヴァスコ・ダ・ガマ

2010-13 🇮🇹インテル・ミラノ

 (2012 🇪🇸エスパニョール

2013-18 🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿リヴァプール

2018- 🇪🇸バルセロナ

 (2019-🇩🇪バイエルン

 

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【Cl マンチェスターU戦でのコウチーニョ

 

バルサ入団

コウチーニョバルサに加入したのは2018年の1月のこと。入団よりもかなり前からこの移籍話は噂されており、バルサ移籍はコウチーニョの夢であると言われていました。移籍した当時のリヴァプールファンは、彼のことを「裏切り者」とし、彼のネームが刻まれたユニフォームを燃やすなどといった動画をSNS上にアップしていました。それだけ愛されていたんですね。

 

紆余曲折あり、結局コウチーニョは固定額177億円、自費で13億円、出来高40億円と合計で200億円余が動く超大型移籍を果たしました。この額は前年の夏に更新したばかりだったデンベレの際の移籍金額を上回り、クラブレコードを記録。

 

2017-18シーズン

コウチーニョの入団時は、エルネスト・バルベルデ監督によってバルサは伝統の4-3-3を捨て、4-4-2のフォーメーションをとっていましたので、コウチーニョは左サイドサーフのポジションを、イニエスタと2人で埋めるようにして起用されました。(2人先発起用の時もあった)この半シーズンは、クレの期待通りの活躍でした。シーズン途中加入ながら、22ゲームで10ゴール6アシストイニエスタ最後のリーガのゲームでは、彼の十八番である素晴らしいミドルシュートも見せてくれました。この時は、誰もが「こいつは行ける!」と確信していたでしょう。

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【17-18シーズン 基本フォーメーション】

 

2018-19シーズン

彼に求められたのはネイマールの後釜、そしてイニエスタの後継者としての役割でした。前者のネイマールの後釜はデンベレに役割があるはずでしたが、彼はデビュー戦で怪我によって離脱すると、その後も細かな怪我を連発。そのため左ウイングが手薄になり、2018/19シーズンからは、自動的にコウチーニョの主戦場は左ウイングとなっていったのです。

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【18-19シーズン 基本フォーメーション】

 

18/19シーズンは前年とは打って変わって、失点数が増えました。安定感のある4-4-2から4-3-3へと戻したことが大きく起因していたと思います。その代わりメッシ、スアレスは好調で、得点力は抜群。リーガの首位をひた走ります。10月に迎えたクラシコでは、メッシが欠場したにも関わらず5-1の圧勝。コウチーニョは先制点となるゴールも記録しました。

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クラシコでのゴール時】

コウチーニョクラシコでゴールを決めた際のWOWOWの実況を今でもよく覚えています。こんな内容です。

 

コウチーニョがゴール)

クレの人に、メッシの代役は誰だ、そう聞くと、必ず"コウチーニョ"と答えるんですよ。今、そのことが証明されました!

 

…この時は本当に嬉しかったです。彼も笑顔が溢れていましたし、プレーにも自信があるように見えました。しかし11月に入り、彼は怪我をしてしまいます。筋肉系のトラブルだったか。そして復帰した12月ごろから、状況は一変。彼は不調に陥ります。

 

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【苦しんだコウチーニョ

 

苦しんだ理由

結局彼は、シーズン終わりまでカンプ・ノウのファンを納得させるパフォーマンスを披露することはありませんでした。果たして彼は不調だったから、結果を出せなかったんでしょうか。

 

僕はそうではないと考えています。確かに、キレもありませんでしたし、かつて決めていたようなシュートも決まらなくなっていました。ただあのようなプレーをしてしまった根端にあったのは、彼のプレースタイルにあります。

 

というのも彼、オープンなスペースがないと自分の意図するプレーが出来ないのです。彼がかつて輝きを放っていたプレミアリーグは、縦に早く、カウンターが起きやすい、オープンなサッカーをする傾向にあります。対してリーガはより戦術的で、引いて守るチームが多く、オープンスペースではなく密集地帯が出来やすいのが特徴です。特にその「引いて守る戦術」はバルサやマドリーに対して使うチームが多く、このようなチームに対してコウチーニョは苦戦していました。また、レオメッシの存在を気にしすぎたというのも一因にあるかと思います。

 

 

今後の展望

魔術師と呼ばれていたコウチーニョ。彼ならもう少し器用にできるものかと期待はしていましたが、意外と不器用でした。技術は確かです。ただその技術を超えた戦術に浸透するという面ではバルサに至らなかったのかな、と。

 

現在バイエルンへ期限移籍中ですが、バイエルンは契約時に指定された額、140億円を支払うつもりはないという報道が出ました。その後バルサ側がその額を引き下げ、100億円ほどで売却する意向を固めたようです。

 

どちらにせよ、今のバルサに彼の居場所はありません。前線も、中盤も。個人的にも大好きな選手でしたが、未来がバルサにあるかと問われれば、NOと答えます。

 

バイエルンは現在マンチェスター シティ在籍のルロイ・サネを狙っているとされます。昨シーズンで退団した通称「ロベリー」の代役を探しているのでしょう。このままだとコウチーニョは来夏バルサ側によってプレミアのクラブへ売り払われてしまうでしょう。

 

ただ、彼がいた昨シーズンとはうって変わり、現在のバルサは変革されています。監督が変わったのです。このことが彼にとってプラスになる、かも…しれません。夏の動向を見守りましょう。

第23節ベティス戦 振り返り

こんにちは、こんばんは。遅ればせながら、第23節アウェイでのベティス戦を振り返っていきたいと思います。Hikotaさんのような洗練された素晴らしい戦術記事には到底及びませんが、ああ、こんな試合だったなと思い出して頂ければ幸いです。

スターティングメンバー・前半

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【予想スタメン】

前節とは人を入れ替えてきたセティエン監督。人選だけでみれば上のようなフォーメーションが考えられましたが、試合が始まってみれば下のような感じに。

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【実際のフォーメーション】

セルジロベルトは中盤に落ち、逆にビダルがCF兼トップ下のような位置どりをしていました。さて今日はどんな試合になるかなと楽しみに観戦し始めてから4分、セメドが自陣の低い位置でボールを失い、そこからフェキルにドリブルでPAまで侵入され、シュートを浴びます。上手く処理したと思われましたが、VARによってラングレのハンドが取られ、PKとなってしまいました。

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【PKとなったラングレのプレー】

それをセルヒオ・カナレスに沈められ、またも早い時間帯でビハインドとなってしまいました。やはりアウェイは厳しいかと悲観していた前半9分、少しカウンター気味になっていたところをフレンキーデヨングが持ち運び、右に展開していたメッシへ。デヨングはそのままするすると前へポジションを変えたかと思うと、突然ギアを上げてゴール前へ抜け出し。メッシはそれを見逃しません。ふわっと浮かせたボールは綺麗な弧を描き、素早く、そして優しくデヨングの胸。それを上手く落とした彼は右足で突くようにシュート。1ー1に戻します。素晴らしいゴールでした。あの抜け出した方は、練習の時から設計されていたものですね。真正の9番がいない今、中盤からの飛び出しは大きな武器となります。

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【メッシに何かを囁かれるデヨング】

その後試合はバルサペースで進みますが、所々でフェキルのドリブルに苦しめられるシーンが見られました。やはり彼のドリブルは特殊です。重心が低く、動きも素早い。対峙したセルジロベルトはかなり苦しめられている印象を受けました。そして前半26分、そのフェキルに一杯食わされます。中盤でビダルがミスをしてボールを失うと、グイド・ロドリゲスがすかさず左に展開するフェキルへボールを送ります。フェキルはウムティティと一対一。しかしあっさりと左足を振られ、ゴールを沈められてしまいます。

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【フェキルのシュートシーン】

画像を見て頂ければ分かるかと思いますが、このゴールはウムティティのフェキルへの寄せが甘すぎました。フェキルのシュートはモーションが早く球の強さもある素晴らしいものでしたが、ウムティティの対応には少し残念だったと言わざるを得ません。彼はW杯が終了して以降、どうにも調子が戻ってきません。前回のブログ(https://t.co/qz0iBevTjo?amp=1にも取り挙げましたが、また膝を痛めてしまったという報道もあり、かなり心配しています。

 

2-1となり、1点を追いかけるバルサ。ボールは上手く持てていましたし、流れも悪くなかったです。そして前半終了間際、メッシのFKからブスケツが上手く合わせ、今季2ゴール目。f:id:toshicule:20200211145109j:image

【左足で合わせるブスケツ

ちなみに彼がリーガの1シーズンで複数得点を記録したのは、今回が初めてのことだそうです。このシーンはベティスCBのバルトラが少しやらかしてしまいましたね笑。ファールを取られるようにアピールしたのが、審判には少し大袈裟に映り、結果としてブスケツをフリーにする形になってしまいました。しかし得点は得点。このゴールがラストプレーとなり、前半は2-2で終了します。

 

後半・選手交代

後半の立ち上がりは、前半の良かった所を続けようというバルサ。良い形でボールを保ちますが、1人の選手が目立ちます。ジャニオール・フィルポです。国王杯で散々だったアルバに替わって先発しましたが、どうにもしっくりこない。何と言っても彼、左サイドで高い位置を取るのは良いのですが、ボールを受ける時に足を止めてしまうんですよね。それが起因してなかなかリズムに乗った攻撃が出来ない。バックパスがほとんどです。そんなフィルポは脅威にならないと踏まれ、ベティス側の守備に捨てられてしまいます。出場機会も少なく難しいとは思いますが、このままではバルサでの未来はないように感じます。何よりメッシに信頼されていない。そして57分、セティエンは二枚替えを実行します。

フィルポ→アルバ、ビダル→アルトゥール

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【交代後のフォーメーション】

勇気ある決断でした。特にアルトゥールは怪我から復帰以降状態が良くありませんでしたし、ビダルを下げるというのは守備強度の低下を招きます。が、これを機にバルサの攻撃は変わります。明らかに変わったのが左サイド。ジョルディアルバとアルトゥールの関係は昨シーズンから積み重ねてきたこともあり、良好。リズムに乗った攻撃が生まれ始めます。アルバは色々と批判を浴びますが、この試合を見てやはり彼しかいないな、と感じました。

 

後半は上手くボールを握り、ベティスの攻撃陣は守備に追われます。迎えた72分、またもメッシのFKから、今度はラングレが合わせます。打点も高く素晴らしいゴールでした。何よりもこのゴールがチームを勇気づけましたね。勝てる!という意志を感じました。

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【勝ち越しゴールを叩き込むラングレ】

試合はその後フェキルの退場、はたまたラングレの退場があり少々荒れ模様でしたが、無事バルサは勝利を収めました。アウェイでの勝利は久しぶりだったので、気分が良かったですね。この試合は良くも悪くもラングレdayでしたね笑。PK献上からの勝ち越しゴール、そして退場と大忙しでした。退場癖があるのは少し心配ですが…笑。

 

と、ここまでがベティス戦の振り返りでした。最後に各選手の採点を載せておきます。あくまでも個人的感想です。10点満点で、及第点は6点とします。

 

選手採点

GK テア 7点

・2失点は喫したものの、失点シーンはノーチャンス。ビルドアップでの貢献度はいつものように高かった。

 

RSB セメド 5点

・攻撃面でも守備面でも、今日はいい所を見せられず。1失点目は彼のミスから生まれた。

 

CB ウムティティ 5点

2失点目の対応には低評価。ビルドアップに貢献しようとする前への持ち運びはある程度評価。

 

CB ラングレ 7点

・概ね素晴らしい守備を披露。退場はしたものの、勝ち越しゴールを記録。

 

LSB フィルポ 4点

特に攻撃面において見るに耐えないパフォーマンスを披露。改善を求める。

 

DMF ブスケツ 7点

・いつものようにチームの心臓となり、同点となる貴重なゴールも決めた。

 

CMF デヨング 9点

守備にも攻撃にも果敢に参加していた。1ー1としたゴールは素晴らしかった。

 

CMF セルジロベルト 5点

・疲れが溜まっていたのか、パスミスが多かった。対峙したフェキルに苦しめられた。

 

OMF ビダル 6点

彼のミスから失点したものの、よく走りチームに貢献した。

 

RWG/ST メッシ 9点

・ゴールこそなかったものの、3アシストを記録。彼のキャリアでは4度目のことだそう。今節もゴールを決められなかったが、またすぐに決め始めてくれるだろう。

 

LWG/CF グリーズマン 5点

・試合を通して存在感が薄かった。ワンタッチでの落としのパスなど評価する点もあったが、もう一皮剥けた決定的な仕事をして欲しい。

 

《交代選手》

LSB アルバ 7点

・フィルポに変わって出場。メッシやアルトゥールとの高連携を見せ、攻撃を活性化。

 

CMF アルトゥール 7点

・いつものようにボールを捌き、配球。コンディションも上がってきているように見えた。ポジティブ。

 

CMF ラキティッチ 5点

グリーズマンと交代して出場。安定感を求める為に送り出されたが、わずかな出場時間の中で危険なパスミスをした。

 

おまけ

試合終了後、今シーズンからベティスへレンタル中のアレニャーは、アルトゥールとユニフォーム交換をしたようです。クレからしたら微笑ましい笑。

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ユニフォーム交換をする2人】

長くなってしまいました笑。ここまでお付き合いしてくださった方、ありがとうございます。あのクオリティであの量を毎週書いているHikotaさんには脱帽です。自分で書いてみてつくづく感じました笑。コメント等お待ちしております。それでは。

 

 

 

 

🚨緊急事態 人手不足とレオメッシ

2本目の記事となります。今回はバルサの緊急事態についての最新情報をまとめます。早速慌ただしい記事ですが、早速本題へ参ります。

 

CB人員不足

直近で1番問題になりそうなのが、このCB人員不足。事の発端は、先日の国王杯バレンシア戦後半35分。数分前から股関節周りを気にしていたピケが倒れ込み、ウムティティとの交代を余儀なくされました。恐らく内転筋を痛めた模様です。

 

そして昨日のベティス戦、後半34分にラングレがこの日二枚目となるイエローカードを受け退場。次節ヘタフェ戦が出場停止に。そして更に試合終了後、ウムティティの膝の状態が好ましくないことが分かり、治療のために翌日の朝の全体練習に出席しなかったことが明らかに。

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【翌朝の練習時の1枚】

 

朗報と言ってはあれですが、ピケは全体練習からは外れたものの別メニューをこなし、ある程度回復はしている模様。しかし次節の出場が可能かどうかは不明。

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【個別メニューを消化するピケ】

 

とここまでAチーム3人のCBがそれぞれ問題を抱えており、次節ホームヘタフェ戦に出場できそうなのは、今の所ピケのみ。こんな時にトティボがいれば助かったのですが、皆さんご存知の通り、フロントは彼を出してしまいました。現状でトップチームでも通用しそうな若手は彼であったことに間違いはないと思いますが…。

 

Bチームに目をやれば、今シーズン始めに、アラウホが唯一トップでの出場がありましたね。1発レッドカードを受けてしまう少しほろ苦いデビューではありましたが笑。また、ブスケツは時たまCBを務めており、適性があることは把握済み。そしてフレンキー・デヨングはアヤックス時代にCBを務めたこともあり、彼もCBでの出場は可能どちらにせよ、次節ヘタフェ戦は重要な試合。彼らは今季調子が良く、2月11日現在アトレティコを抑えて3位に位置しています。ウムティティにはなんとか戻ってきて、万全の状態で試合を迎えて欲しいものです。試合は2月16日の0.00からです。

 

FW不足とメッシの状態

ルイス・スアレスの長期離脱が決まった後、クレの中にはその離脱を歓迎する人もいました。「これで守備免除選手が減る。失点数は減り、安定した試合を実現できるだろう」と。しかし蓋を開けてみれば、圧倒的得点力不足。グリーズマンの9番は事実上機能していません。

 

そして期待の星であったデンベレが、試合復帰を間近にしてトレーニング中にハムストリングを断裂。4~5ヶ月の離脱と共に手術を受けることが発表され、彼の今季は終了したと言えるでしょう。本当に残念です。

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そのこともあり、今冬でのCFの獲得が急がれました。オーバメヤンカバーニロドリゴ等の実力のあるCFの名前が挙がったものの、獲得には至らず。結局冬の補強は無しという結果に。その代償は大きく、ここに来てFW不足が顕著に。1番の犠牲者は我らバルセロナの大黒柱、レオ・メッシであるかと思います。現状で彼なしでは攻撃を組み立てることが出来ません。事実、彼は直近で国王杯のイビサ戦しか休みを貰っていないのです。その影響もあってか、近日「メッシは左足に不快感を負っている」という報道が多く出ています。試合中に撮られた写真からもそのことが推測できます。

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【左足にテーピングを巻くメッシ】

今月の終わりには、Clが再開され、来月頭にはクラシコも控えています。彼には今季のバルサの全てがかかっており、全ては彼の出来次第となってしまっています。正直、ここまで彼1人任せにしていいのかなと、個人的に強く思います。キャプテンにしろ、試合の組み立てにしろ、ストライカーにしろです。この負担を背負わせ続けていたら、彼の引退も早まってしまうのではと、少し恐れてもいます。しかし彼に頼るしかない今、ヘタフェ戦の次のエイバル戦では休養を取ってもらい、それに続く2戦で大暴れして欲しいなと願っております。こればっかりは監督の判断次第ですから、我々ファンは傍観する他ないのですがね笑。

 

さて、長くなりました。この辺りで終わります。ご精読ありがとうございました😊気になったこと、改善した方がいいと思うこと、記事での間違いなど、何でもいいので何かあればコメント下さい。このブログのコメント欄でも構いませんし、Twitterのリプ欄でも構いません👌お待ちしております。

 

独り言
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【笑顔のメッシ アスレティック戦にて】

ファンとしてはこんな笑顔を見ていたいですね笑

ブログ開設🙌

自己紹介

皆さんこんにちは。まずはこの記事を読んで下さりありがとうございます。Twitterでお世話になっております、としクレです。名前の由来は大体お察しがつくでしょうが、本名の一部に「とし」が入っているのが由来です。以前は英語で「toshi@culé」という名前だったのですが、みなさんとお話しする時に呼ばれにくいと思い、半年ほど前から今の名前で落ち着いています。「年暮れ」が由来じゃないの⁉︎と思っていた方もいらっしゃったかもしれませんが、そうではありません(笑)

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この画像をプロフィールにしてから一年近く経つので、よく知ってクレている方も多いのではないでしょうか笑。

 

さて説明欄にも記しましたが、このブログで今後挙げていきたい"トピック"を箇条書きでまとめておきます。

 

  1. バルサの試合の全体的な感想、選手や監督への批評。採点とかも興味あります。
  2. 夏や冬での移籍マーケットにおけるバルサの動きのまとめや新加入選手について。
  3. 個人的なネタ話(出来るだけサッカー関連にしておきます)

 

最後に

昔から文を書くことが好きなので、このブログではTwitterの140文字に縛られず、自由に綴っていければと思います。このブログを通して皆さんと情報共有し、そして自分にとっても役に立つようなブログになることを目標にします。そして、3日坊主にならないようにしたいと思っています笑。まだまだブログとしては未熟ですが、今後は色々(文の読みやすさや字のフォントなど)進化させていきたいなと考えています。それでは、よろしくお願いします🙇‍♂️